正しい「UVケア」してますか?
2020年5月05日
紫外線が気になるシーズンになりました。
そろそろ本格的に紫外線対策をされている方も多いかと思います。
これからの本格シーズンに向けて、
それはそれは素晴らしいUVケア商品を紹介したいのですが、
その前に、日焼けが起こる(お肌が黒くなる)理由と、
UVケア商品が日焼け止めするメカニズムをざっくりご説明しますね!
人の体は、紫外線を浴びると、肌の基底層にあるメラノサイトという細胞
でメラニンという黒い色素を作ります。このメラニンは、紫外線が体内奥
に入り込み、最悪、皮膚がんになったりすることを防ぎます。
よくある美白化粧品は、メラニンを作るのに必要な酵素、チロシナーゼを
阻害するので、メラニンができず肌が白くなります。もはや薬の世界です。
7年くらい前に大手化粧品会社が起こした白斑事故が、
まさにこのメカニズム。怖いですね。
前述のとおり、肌が黒くなるのは人間本来の防御作用ですから、
それを無理やり働かなくするのは良くないこと。
でも白いお肌でいたい。
それは今も昔も、世界中の女性たちの願いです。
だったら紫外線が肌内に入らないようにすればいい、というニーズを解決
するのが日焼け止め(UV)商品というわけです。
紫外線防止成分には「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」があります。
どこかで聞いたことがあるかもしれませんね。
「紫外線吸収剤」は、紫外線を熱変換する化学作用によりブロックします。
肌の上で化学反応を起こさせるので、刺激が強く、肌には良くないです。
また、環境や生態系にも大きな影響を与えてしまいます。
ハワイ州ではサンゴの死滅を防ぐため、吸収剤を配合した日焼け止めの販売
を禁止しており、この動きは世界中に拡がっています。
「紫外線散乱剤」は、小さな鏡を肌表面に付けて、紫外線を反射により
跳ね返すイメージ。肌への刺激は少ないです。
通常の日焼け止めは「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の両方を配合します。
両方を配合しないと、十分な日焼け止め効果を得られなかったり、
使用感がとても悪くなったりしてしまうからです。
本来は吸収剤を配合せずに日焼け止めを作るべきですが、効果や使用感を
維持するために、どうしてもコストアップになってしまうところが
化粧品メーカーの悩みです。
次回の記事では、試行錯誤のうえついに完成した、
当社自慢のUVケア製品をご紹介します♪
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